ストレスが薄毛の原因になるのは自律神経の乱れのせい
ストレスで抜け毛が増えるメカニズムについて、AGAの原因となる男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)との関係を、次の記事で詳しく解説しました。
ストレスは男性ホルモンDHTを増やして抜け毛の増加につながる
ただし、ストレスが抜け毛を引き起こす理由は、実は男性ホルモンだけではありません。実はストレスは多方面から、髪に対して悪影響を与えるものなんですね。そして、その1つであるのが、今回紹介する『自律神経とストレスとの関係性』になります。
体がストレスを受けると、私たちの自律神経に影響を与えることになりますが、それが髪の健康にとっては悪いものなわけです。
そこで、本記事ではどうして、ストレスによる自律神経系の影響が抜け毛・薄毛につながるのかと、その対策について詳しく解説します。ストレスが原因の薄毛を解消するために、少しでも参考になれば幸いです。
常に交感神経優位の状態になることは薄毛を招く
まず、私たちの体には『交感神経』と『副交感神経』の2つの神経系統が存在します。そして、それら2つを合わせて、自律神経と呼ばれるんですね。
これらの内で、体内の太い血管へ血液を送るのが交感神経であり、血圧が向上するのもこの交感神経の影響です。一方、副交感神経が働くと、細い血管(毛細血管)へ血液を送るようになります。
自律神経のバランスが取れている内は、日中には交感神経が優位になり、夜になると副交感神経が優位になるというリズムで、体内にバランスよく血液が行き届くわけです。
しかし、強いストレスを感じるとその自律神経のバランスがくずれます。具体的には、常に交感神経が優位な状態になり、毛細血管へ血が行きわたらなくなるんですね。
髪は頭皮下部の毛細血管に流れる血液から、発毛・成長に必要な影響を受け取ります。毛細血管に血が流れにくくなるということは、髪に必要な栄養が行きわたらなくなることに繋がります。結果として、抜け毛・薄毛につながるというわけです。
これがストレスによる自律神経系の乱れが、薄毛の原因になる理由となります。
なお、自律神経の乱れを改善するための手っ取り早い方法は、生活習慣の改善です。特に寝不足や睡眠の質の低下は、自律神経のバランス悪化につながりますので、対策のためには質の高い睡眠を、毎日取るようにしましょう。
具体的にどのような睡眠が良いかについてですが、自律神経系の切り替えが行われるのは深夜0時と言われていますので、それまでにはベッドに入って、眠る準備を取るようにしましょう。
仕事が忙しい方は、毎日夜0時までに眠ることは大変かと思いますが、髪にとって睡眠は大切なことです。ですので、できるだけ0時までに、眠ることを心がけてくださいね。