薄毛そのものは親から子へは遺伝しません!【AGAの本当】
「父親もおじいちゃんも若いときからハゲていた。だから、おれが薄毛になるのはどうせ遺伝で決まっている。だから、20歳になるずっと前から、禿げることは仕方ないと諦めてるよ…」
こんな風に感じている方は、遺伝が原因の薄毛は仕方ないと考えている方は非常に多いです。インターネットの掲示板サイトをチェックしてみても、『遺伝のハゲはあきらめるしかない』のような書き込みをよく見かけますからね。
たしかに、親や祖父に薄毛の場合には、禿げる確率が高くなることはたしかです。そして、特に母方の祖父が薄毛だった場合には、その傾向は特に強くなると言われています。
薄毛治療専門病院で行われている『AGA遺伝子検査』においても、チェックするのは母親から遺伝する【AR遺伝子(アンドロゲンレセプター遺伝子)】ですので、それは間違いありません。
しかし、だからといって身内に薄毛の人がいたからと言って、あなた自身が禿げるとは限りません。
というのは、親から遺伝するのはあくまでも薄毛になりやすい体質かどうかだけであり、禿げそのものは実は遺伝しないからです。この点については、以下で詳しく解説します。
親から遺伝するAGAに関する3つの要素
AGA(男性型脱毛症)は決定するのは、以下の3つが関係して起こるものです。
- 男性ホルモン(テストステロン)
- 還元型酵素5αリアクターゼ
- 男性ホルモンを受信するレセプター
血中にある男性ホルモン『テストステロン』は、還元型酵素『5αリアクターゼ』によって活性の強い男性ホルモン『DHT(ジヒドロテストステロン)』に変化します。
このDHTがAGAを引き起こす大きな原因です。ただし、DHTが生成されるだけでは薄毛にはなりません。それが、血中の細胞内にあるレセプターによって受け取られて、初めて抜け毛が起こり、薄毛になるんですね。
そして、親から子へ遺伝するのはそれぞれについての体質だと言われています。例えば、男性ホルモンの発生のしやすだったり、レセプターの多さだったりです。
もちろん、どれか1つの体質だけ遺伝で受け継いでも禿げる訳ではありません。それら3つの条件がそろってこそ、AGAの原因になり得るわけですからね。ですから、親が薄毛だからと言ってあきらめるのはもったいないです。
それに最近では、5αリアクターゼの働きを抑えるプロペシア(フィナステリド)のような薬もあるため、禿げやすい体質を遺伝しているからと言って何も諦める必要はありません。
ですから、決してあきらめずに治療に取り組まれることを当サイトとしてはお勧めします。
ちなみに、私自身は過去にプロペシアを使用していましたが、副作用に懸念事項があったため、現在では使わずにノコギリヤシ系のサプリメントで抜け毛予防のアプローチをしています。
現在進行形で使用しているサプリメントは、『ボストン』と『チャップアップサプリ』です(管理人毛助が使用中のサプリや育毛剤は次の記事でチェックできます)。
【2017年版】毛助が現在使用中の育毛剤・シャンプー・サプリ
どちらもがフィナステリドに似た、5αリアクターゼを抑える働きがあると言われているノコギリヤシが配合されているサプリになります。
なお、私がプロペシアをやめた理由は次の記事で紹介しています。プロペシアの副作用が不安な方は、そちらもご覧いただければ幸いです。
妻の妊娠したのでプロペシアの使用を中止