フィナステリドとはどんな育毛剤なの?【効果と副作用】
薄毛治療薬として多くの方に知られている製品の中に『プロペシア』という薬があります。
テレビでもお笑い芸人の『爆笑問題』や『ラバーガール』が出演するCMが放送されていましたので、そちらをご覧になった方もいらっしゃるはずです。
『お医者さんに~、相談だ~♪』という覚えやすいメロディーが流れるあのコマーシャルです。
そして、プロペシアという薬が薄毛治療に効果があると言われているのは、そこに配合されている『フィナステリド』という成分のおかげになります。
では、いったいフィナステリドとはどのような薬なのでしょうか?
プロペシアを飲む前にはフィナステリドの効果や副作用については、しっかりと理解をしておくべきですので、以下ではそれらの点について詳しく解説させて頂きます。
薄毛治療薬フィナステリド
特徴
フィナステリドは元々は前立腺肥大を抑えるための治療薬として、アメリカで開発された製品です。アメリカのFDA(食品医薬品局)でも、前立腺肥大の治療薬として認定されています。
しかし、その試験の最中に薄毛の人に投与すると、抜け毛予防の効果があることが判明したんですね。そのため、薄毛治療薬としても研究開発が進むようになりました。
なんだか、開発の経緯が次の記事で紹介したミノキシジルと似ていますよね。
ミノキシジルの場合も、初めから薄毛治療薬として開発されていたわけでは無く、高血圧の患者さん向けに開発されていた薬でしたから。
では、フィナステリドが抜け毛予防に効く理由についてですが、抜け毛の原因となる男性ホルモン『ジヒドロテストステロン(DHT)』の生成するために必要な、還元型酵素『5αリアクターゼ』の活動を抑制するからです。その働きにより抜け毛予防の効果を期待することができます。
効果
続いて、フィナステリドを飲めばどのくらいの割合で薄毛が回復するかについてですが、これは国内の臨床試験のデータがりますので、以下に紹介します。
■プロぺシア1mgを1年間の飲み続けた人の改善効果
- 改善…58%
- 不変…40%
- 進行…2%
上記の結果からお分かり頂けるように、飲んだ人の中で薄毛が進行した人の割合はたったの2%しかいませんでした。ほとんどの人が改善したか、薄毛の進行がとまったことが分かります。
また、上記の結果は1年間飲み続けた場合のデータですが、2年間、3年間と飲み続けると改善した人の割合が68%、78%とさらに向上していったという結果となりました。
以上の結果から、フィナステリドが期待できる改善効果は高い育毛剤と言えるでしょう。
副作用
効果の項目のデータを読んだ人の多くは、薄毛治療のためにフィナステリドを活用したくなったかと思います。臨床試験でそれだけ高い結果を残している薬は他にはありませんからね。
しかし、フィナステリドを使用するには副作用については注意をしなくてはいけません。具体的には次のような副作用が報告されています。
■フィナステリドの副作用
ED(勃起不全)、射精障害、勃起力低下、妊婦が触ると子供に障害が出る可能性あり
主に男性の生殖機能における副作用なのですが、欧米の臨床試験では約5%の人がEDや射精障害の副作用を報告していますので、割合としてはかなり高いです。
ですので、男性器に関する副作用は絶対に避けたいという方は使用をしない方が良いでしょう。
また、さらに怖いのが自分の生まれてくる子供にも影響が出る可能性があるという点です。妊婦さんがフィナステリドに触れただけでも、生まれてくる子供の生殖器に何かしらの異常が出る可能性があります。
そのため、奥さんや彼女が妊娠をした際には、フィナステリドを使用をやめるべきだと私は考えています。
実際、私自身も奥さんが妊娠したことをきっかけにフィナステリドが配合されているプロペシアを飲むことを中止しました。自分の髪よりも生まれてくる子供の方が大切ですからね。
なお、プロペシアを飲むのをやめてからは、抜け毛予防のために男性ホルモン『ジヒドロテスロン』の生成を抑えるとされているノコギリヤシ系のサプリメントの『ボストン』と『チャップアップサプリ』を飲んでいます。
それらのサプリメントでも、薄毛は進行せずに少しずつ改善しているように感じていますので、奥さんが出産した今でもプロペシアを飲んでいません。
ボストンとチャップサプリについては次の記事から詳細をチェックできますので、を使うのは副作用が怖いという方は、そちらをご覧ください。
⇒ ボストン育毛サプリメントの評価@各項目を採点してみた結果
※ 当サイト総合評価が92点のサプリメントです
※ 当サイトの総合評価が87点のサプリメントです
また、フィナステリドが配合されて薄毛治療薬のプロペシアの詳細な情報は、次の記事でチェックできますので、フィナステリドを活用したいという方には、そちらが参考になるはずです。
以上がフィナステリドの特徴紹介となります。本文でも紹介したように、フィナステリドは副作用の危険の高い薬ですので、使用にはできるだけ注意をするようにしましょう。
そして、使用中に体の異変を感じたら、すぐに内科のお医者さんに相談するようにしてくださいね。