ミノキシジルは薄毛が進行している人には効果がないの?
ミノキシジル(商品名:ロゲイン、リアップX5など)さえ使っておけば、どんな薄毛で完全に治療できると考えている方は、少なくありません。ですから抜け毛が増えてきても、それほど気にはせずに過ごしている方も多くいらっしゃるかと思います。
しかし、それは本当に正しいことなのでしょうか?
残念ながら、薄毛は進行すればするほど回復させることは難しいです。髪の量というのは、ヘアサイクルが乱れて、抜け毛の量が増えて、全体の髪の密度が徐々に減っていきます。
そして、あなたが自信が鏡を見たときに「最近、髪が薄くなってきたなぁ」と感じるころには、髪の量は正常時の50%程度まで少なくなっていると言われているんですね。もし友人や知人が指摘されるようなことがあれば、その量は40%程度まで下がっている可能性が高いとされています。
その段階から回復させるためには、かなりの時間が必要になりますが、ここまで薄毛が進行してもミノキシジルがあるから大丈夫と考えて、治療に取り組まない方はいます。
残念ながらミノキシジルはそのように万能な薬ではありません。
それに、そのような段階まで薄毛が進行すると、頭皮の状態が悪くなっている可能性が高いため、刺激の強いミノキシジルは使えない可能性もあるんですね。また、使えたとしても産毛すら生やすことも困難な状態になっていると言いえます。
ですので、薄毛を回復させたいのであれば、ヘアサイクルが乱れている兆候である抜け毛が増えた時期に、育毛剤を使ったケアに取り組むことが重要になるわけです。
『薄毛対策は治療よりも予防が重要』ということがよく言われますが、その理由は上述したように、進行してから回復をさせることがとても困難だからです。
そのため、ミノキシジルが開発された今でも早め早めにケアをすることが重要となります。
なお、参考のためにお伝えしておくと、ミノキシジルはあくまでも発毛促進の成分であるので、抜け毛予防に使うことはお勧めできません。
抜け毛予防に使うのでしたら、AGAの抜け毛の原因となる男性ホルモン『ジヒドロテストステロン』の生成を抑えるために以下に記載するような抗男性ホルモン成分を配合された育毛剤を使うべきです。
■代表的な抗男性ホルモン成分
- ヒオウギ抽出エキス
- オウゴンエキス
- 冬虫夏草エキス
- フィナステリド
また、上記の成分が配合されている育毛剤には以下のような商品があります。
抗男性ホルモン成分が配合された育毛剤まとめ
1.チャップアップ
ヒオウギ抽出エキス、オウゴンエキスが配合された育毛剤です。その他にも血行促進、毛乳頭・毛母細胞活性化、頭皮ケアを目的とした成分が32種類も配合されています。
※ チャップアップは、現在私が活用している育毛剤になります。
2.生薬WAKA
冬虫夏草エキスが配合された育毛剤です。成分数は8種類とチャップアップと比較して少ないのですが、生薬エキスを配合する際に水で薄めない独自の製法で作られた育毛剤になります。
3.プロペシア
有効成分にフィナステリドが配合された育毛剤となります。発毛や育毛に重要な血行促進のための成分は含まれていませんので、プロペシアだけでの使用はお勧めしません。また、EDや射精障害の副作用があるため、使用には注意が必要です。
以上が抗男性ホルモンのための成分が配合された育毛剤となります。
本文で紹介したように、薄毛が進行してからではミノキシジルを活用しても治療は難しいです。
ですから、抜け毛が増えたと感じたら、紹介したような育毛剤を活用してすぐに治療に取り組むようにしてください。薄毛対策には治療よりも、予防が重要ですからね^^