男性用の育毛剤や育毛トニックを女性が使用しても大丈夫?
薄毛が気になるのは、なにも男性ばかりではありません。最近は、20代や30代の若い女性の中でも、分け目や生え際の部分を中心に髪が薄くなる『びまん性脱毛症』に悩んでいる方は多くいらっしゃいます。
私の職場の飲み会の席でも、アルコールが入ると女性の同僚が、『もう、このまま禿げてさらにおっさん化したらどうしよー!』なんてことを叫んでいましたからね^^;
その女性は30代前半の若い方ですが、その心からの叫びを聞いたときに、男女関わらず『髪の悩みはあるんだなぁ』と思わず感心してしまいました。
ですが、女性がそのように薄毛の症状になったときに、市販の男性用の育毛剤や育毛トニックを使うことに問題は無いのでしょうか?
もし、女性も使えるのなら、旦那さんや彼氏が使用しているものを共用すれば、費用を抑えられますので、経済的ですからね。では、その点について次に詳しく解説させて頂きます。
プロペシアとミノキシジルには要注意
まず結論をお伝えすると、医薬部外品の育毛剤であれば、頭皮への刺激が強い成分が配合されていませんので、女性が使っても、ほぼ大丈夫と言えるでしょう。例えば、次のような製品がそれに該当します。
■医薬部外品の代表的な育毛剤
チャップアップ、生薬WAKA、濃密育毛剤ブブカ、薬用アデノゲン、花王サクセス、スカルプジェットなど

しかし、ミノキシジルやフィナステリドの医薬品の育毛剤が女性が使うことに関しては注意が必要です。
ミノキシジルの場合、男性と同じ濃度の商品を女性が使用すると、顔の毛が濃くなったり、頭皮の炎症が起こる可能性が男性よりも高いとされています。また、循環器系への副作用の危険性もありますので、高濃度のミノキシジルは避けるべきでしょう。
具体的に言うと、『リアップX5』や『ロゲイン』のようなミノキシジル5%の育毛剤は使用をしてはいけません。ミノキシジルを使うとしても、濃度は1%の『リアップジェンヌ』のような商品を活用するようにしてください。
また、フィナステリドについてですが、これが配合されている『プロペシア』、『エフペシア』のような育毛剤(飲み薬タイプ)は、絶対に女性が服用してはいけません。というよりも、手で触ってもいけない育毛剤となります。
その理由は、妊娠した女性がフィナステリドに触れると、生まれてくる子供に障害が出る確率が高くなるからです。それに、フィナステリドの女性の薄毛への効果は臨床試験でも確認されていませんので、使っても薄毛回復するわけじゃありませんからね。
以上のような理由から、高濃度のミノキシジルやフィナステリドのような医薬品については、女性は使用をしないでください。
ただし、記事中で紹介したような医薬部外品の育毛剤については、男性用を使っても副作用が出ることは考えにくいので、旦那さんや彼氏の方が使っているものを、一緒に利用にしても大丈夫ですよ。